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2024/07/01 18:52 |
2012・7月
今月も鉢屋中心にごったです!

CP表記が末尾にあるものは、某忍都都逸bot様に投稿させていただいたものです。
ふぉろわさんのお好きなCPとかじりじりはまってきているものとか。

久々鉢原稿は仕上がったので、提出させて頂きました!
PC不調が直ってくれるのを待ちつつ、庄彦とおよづれたはごと(妖怪パロディ:http://oyodure.tahagoto.net/)を書きます。ぽちぽち……


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【久々鉢】何だかんだ言って三郎は俺のこと好きだな、と兵助が言った。「何を言い出した」「思ったことを言ってみた」「やめろ」少なくとも、腕を押さえつけた状態で言うのはやめろ。「何で」「私がお前のこと好きじゃなかったらお前今頃死んでるぞ」「なるほど」「殺してやりたい」「あ、それは嘘だ」

【七鉢】ずきん。小指に鈍い痛みが走って、下を見れば組み敷いた後輩が私の指を噛んでいた。「何だ?」大した痛みではない。記念日ですよ、と鉢屋が言った。七と鉢です、運命的でしょう?と笑う。「七松先輩、噛むのお好きでしょうが」「噛む方が好きだって知ってた?」「ええ、まあ。お好きなように」

【成長富池】僕と就職とどっちが大切なんですか、なんて、町娘でも訊かないようなことを言うつもりじゃなかった。言ってしまったけど。お前俺が就職できなくても良いのかよ、って、そこは嘘でもお前だと応えるところだ。馬鹿じゃないのかこの人。「俺はお前を養うの!」…これに絆される僕も僕だけど。

【尾鉢】「鉢屋はいつも余裕だねえ」俺だけ一生懸命みたいだ、と呟いたら鉢屋はふふんと笑った。「お前が本気でそう思っているなら私も捨てたものじゃないな」「自分もそう、みたいな物言いですね鉢屋さん」用心深く琥珀色の瞳が光った。「余裕に見えるなら、それが本当だろうよ」いつも、引き分けだ。

【鉢くく】にいと三郎の唇の端が持ち上がった。「兵助」名前を呼ばれるだけでこんなに顔が熱くなるのをお前は知るまい。「何だ」仏頂面には自信がある。「いつまで持つかな」お前の面と同じように、本当はまだ見せない。まだだよ。三郎。「…さあ。お前のお手並み拝見かな」

【孫さも孫】可愛い。左門は可愛い。動きがどう見ても動物のそれだし、嘘を吐かないのだ。絶対に。左門が笑うとじんわり温かくなる。胸のあたり、ジュンコが自分からのぼって来てくれたときとか、委員会で褒められたときとか、それよりずっと。「まごへー!」そうやって君が笑ってくれるから、僕は。

【富池】嫌いなところは山ほどある。すぐ喧嘩を売ってくるところ、偉そうなところ、……僕のことが嫌いなところ。好きなんて言えないけど、嫌いも言えないけど、誰かに貶されるのは耐えられない。僕のことなんて嫌いなんでしょう、と言ったらまた怒り出した。面倒臭い人。

【能→雷鉢】きっかけは、僕がお二人の逢瀬を見かけたことだった。「内緒だよ、久作。誰にも内緒」不破先輩の掌が僕の頬に触れて、熱い舌が口を塞いだ。息が出来ない。苦しい。(苦しい、のに)冷たい空気が胸に満ちて、笑い声が降る。「良い子」ああ、僕はもう逃げられないのか。

【伊こへ】小平太は相変わらず可愛いねえ、といさっくんが笑う。一年生の時からずうっとだ。「私はいさっくんのが可愛いと思う!」「そーお?まあどっちだっていいや、ほら、小平太」こんこん、と手で狐を作る。私も作って指先をあわせた。「ん、こんこん!」「ねー仲良し」「ん!仲良しのしるしだ!」

【庄→鉢】「気付くのが遅すぎた恋でした」可愛い冷静な後輩はそう言って小さく笑った。遅すぎるも何も、君が鉢屋に逢ったのはたった二年前じゃないか。そう言ってあげられれば良かった。俺には言えなかった。「普通は、なくしてから気付くものだよ。庄左ヱ門は偉い」こんな言葉では君を救えないのに。

【雷鉢】同級二人が喧嘩をした。雷蔵が折れないのは珍しいが、理由を聞いて納得した。三郎が好きだよ、一番だよ、なんて、その言葉を信じるほど三郎は自惚れていない。少なくともまだ。「三郎が悪いよねえはっちゃん!」「雷蔵のがおかしい!」「うん、お前らどっちも馬鹿だわ」

【庄鉢庄】「ごめんなさい鉢屋先輩、先輩が欲しいんです」涙を張った瞳がこちらを見つめる。視線が熱い。「ごめんね、まだあげられないよ」ようやく絞り出した言葉は空虚に落ちた。「まだ、ですよ。そのうちきっと、言わせてみせます」意に介さずこの子は笑う。逃がしませんから、か。庄ちゃんってば!

君を想うに 資格が要るか 君が乞うなら やめようか【彦←勘】

誰がおかんか 僕には一人 貴方と決めた 人が居る【いすタカ】

【伊雷】近付いた首筋を噛んでやったら、思ったよりもさらさらとした血が流れた。「いったいなあもう」「…意外です、ちゃんと赤いんですね」「お前のが赤いのと一緒だよ、不破?」嫌いだ。首筋を晒すなんて無防備なことをするから、僕は噛み千切ってやることも出来やしない。(馬鹿みたいに甘い血だ)

嫌い嫌いと 云ってはみるが 同族嫌悪の なれのはて【伊雷】

【尾鉢】お前のことが好きなんだってば。信じてよ。泣きそうな声だ、と思う。勘右衛門に問答無用で抱き締められた私には、こいつの顔を見る術がない。見れたら笑ってやった。何を泣くんだ、私がお前のことを何とも思っていないのは自明じゃないか。そうやっていつも通りに。だのに。(私は、お前が)

【彦平】平太のほっぺ、冷たいから好き。彦四郎がふにゃんと笑う。暑いからだいぶ参ってるなあ、と思いながら頬を寄せた。「僕は暑いんだけど」「ごめんね。…でも好き」……そういうずるいところ、本当にい組らしいと思うよ、学級委員長さん。言ってあげないけど。

【庄鉢庄】誰でも良かった筈だ。幸いなことに私にも、私を好いてくれる人が居た。君は皆から愛されていた。そうだろう?それなのに君が私だけを選んでくれたから、私は泣きそうなほど嬉しいのだ。肝心なときに巧い言葉は浮かんでこない。ねえ、君に伝わるだろうか。こんな拙い言葉でも。

【食満竹】俺の好きをお前にやろうか。ああ用具委員会は忙しいと言っていたし暑さで頭がとうとうやられたんだな、と思って本気にしなかった。「そりゃあ先輩の好きを頂ければ良いでしょうけどね」本気でもないのに酷い人だ。「うん、決めた。お前にやろう」竹谷、と名前を呼ぶ声。「ただし、お前のも」

【鉢こへ】全くもって思い通りにならない人だと知っている。遠まわしに伝えようにも真っ直ぐな人だから、私はきちんと手を出すことだって出来やしない。鉢屋、と名前を紡ぐ声。「お前が来ないなら、私から行くぞ」「御冗談を」「何を言う」恋うて恋われて遊ぼうじゃないか。


 

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2012/08/02 21:01 | RKRN(月ろぐ)

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