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2024/09/29 09:20 |
2011・10月

ついったーのお題やら、話していて盛り上がったものやら。
掘り下げたいものも相変わらずいくつか。
鉢屋中心にごった。
10月は少し長いです!




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【尾鉢】押し倒したのと同時、床に広がった鉢屋の偽物の髪が純粋に綺麗だと思った。きらきらと光が反射する。鉢屋は俺を見上げてうっすらと笑っていた。余裕だね、と囁けばお前にそう見えるならそうなんだろう、とまた笑う。鉢屋の指が俺のそれを絡めとるように握った。

【逆転庄鉢庄】動かないでください、と幼い声が耳を打つ。「三郎」「何ですか、黒木先輩」後輩は座った僕の髪を結おうとボサボサと悪戦苦闘している。「呼んだだけ」「何言ってるんですか…あ、動いたら駄目ですったら!」「ねぇ三郎」「怒りますよ!」「好きだよ」あ、黙り込んでしまった。可愛い子!

【仙鉢】やめて下さい、と鉢屋が言う。「死ぬほど嫌か」「死んでも嫌ですね」両腕を押さえ付けたのに尖った眼差しだ。「ふふ、あまり怖がるなよ。興奮するだろう」「怖がってなんか」「肉食動物が狩って思うのは可愛いから食べてしまいたい、らしいぞ」今まさにその気分だ。「ちょっ、結構ですから!」

【七鉢】「鉢屋、何だか今日は元気がないな」「誰の所為で眠れてないと思ってるんですか」鍛錬と称してあちこち引っ張り回されて最近まともに眠れていないのだ。遠征から帰って嬉しいのだろうけど。私だって嬉しかったけど。「誰の所為だ?」言ってみろ殺してやる、と。どうしてそう物騒なんですかね!

【尾鉢】「ねぇ鉢屋」「何だ」「俺お前のこと大好きなんだよね!」鉢屋は一瞬黙り込んで、だけど顔色一つ変えずに笑う。「…何を」「今の隙は良くないよ鉢屋、俺だって殺せちゃったな」誤魔化そうったって俺たちは同じ忍びの卵なのだ。「お前は甘いから、私を殺せないよ」まあそれも事実だけど、さ。

【鉢くく】なあ鉢屋、お前は俺がお前のことをどれだけ好きかなんて知らないだろう。火薬委員会をすっぽかしてもいい、豆腐だって断食出来る。そう言ったら嘘吐け!と毒づかれた。俺はお前が望むなら何だって出来るよ。そう、死んでもいい。きっと鉢屋は嫌がるから、誰にも言わず胸の内に留めている。

【七鉢】頭痛で意識が覚醒する。目をあけると、七松先輩が居た。「な、んで」とっくに居ないものだと思っていた。「おはよ」唇が額に寄せられて、ちゅっと音が鳴る。恥ずかしい人。くすぐったくて思わず笑うと、笑った鉢屋も可愛いなぁ、と更に恥ずかしいことを言う。ああもうちょっと黙ってて下さい!

【鉢雷鉢】「ねぇ三郎、お前僕のどこが好きなの?」「挙げればきりがないよ、だって君の全てだからね!君は、私の好きなところってあるのか?」「どこって言われると分からないよ。でも、ずっと一緒に居たいって、その為なら何をしても構わないって思うのは、お前だけなんだもの。仕方がないだろ?」

【鉢屋と次屋】鉢屋先輩見てると元居た場所に帰れなくなる気がするなぁ、と次屋が言った。「お前が迷子なのはいつものことだろう、無自覚迷子」「だって先輩、凄く向こうに近いから」「向こう?」「俺がいつも呼ばれるところ。こっちにおいでって。作がいつも呼び戻してくれるんです」先輩はみえないんですね、と。

【庄鉢】「私のこと好き?」鉢屋先輩は顔を思い切り僕に近付けて、そう問う。「はい。好きですよ」「ほんとに?」「好きです」また不安になってしまったらしい。「先輩も、僕のこと好きって100回言って下さらなかったらお仕置きですからね」口を寄せて耳朶を食むと、鉢屋先輩は首筋まで赤くなった。

【尾鉢尾】鉢屋が小さくなったのでとりあえず頬擦りしてみた。かわいすぎる。http://shindanmaker.com/160102t.co/8jc6f9h 「えっなに鉢屋小さい!」「やめろ勘右衛門何す」頬を寄せると思いっきり嫌な顔をする。可愛い。「可愛すぎるでしょ…何この理不尽な可愛さ……」「お前のがよっぽど理不尽だからな!」

【庄鉢】「お風邪治りましたでしょうか?」僕は先輩の額に自分のそれを当てた。「あ、随分熱が下がりましたね!」庄ちゃん、と上擦った声で鉢屋先輩が僕の名前を呼ぶ。「あ、耳が赤いです」「誰の所為だと思ってるの…」僕ですね、と答えたらようやく笑ってくれた。貴方が元気で嬉しいからですよ!

【庄鉢】「死にたいと思ってるわけじゃないよ。でも、死んでもいいとは思っている。君と一緒に生きてはいけないけど、君になら殺されてもいいな、庄ちゃん」そう言って貴方が笑うから、僕は泣きたくなってしまう。貴方が泣かないから。僕は貴方と一緒に居られるなら、死んだって構わないのに。

【庄鉢】先輩が屈みこんで、僕の頭に触れた。「先輩?」僅かに吐息がかかって、彼が笑ったことを知る。「良い子」本当に良い子、と笑う。「庄ちゃんは大きくなってもそのままでいてね」「…貴方が望むなら」貴方は僕に言わせてはくれないのでしょう?この想いを抱いたまま、僕はきっと大人になる。

【庄鉢庄】細くて白い手首に、出来る限り優しく唇を落とす。この人の大事な手。それに触らせて貰えることが嬉しい。そんな壊れ物を扱うようにしなくたって大丈夫、と先輩が笑った。「僕が大事にしたいんです。いけませんか?」「いけなくはないけど、恥ずかしいよ」目を伏せてまた笑う。ああ、きれい。

【勘鉢】鉢屋の手の甲はひんやりして相も変わらず綺麗だった。何を、と裏返った声で鉢屋が言うのを動くなの一言で黙らせる。効果は絶大で、鉢屋は俺が唇を寄せても動かない。わざとらしく、未練たらしくリップ音を響かせて手を放してやる。「おまじない」ほら、早く好きな人のところに行ってしまえ。

【鉢+タカ】「生まれながら忍びである私と、忍者のたまごになったばかりの貴方は全く違うんです。分かりますか?」「ボクには、同じに見えるな。だって鉢屋先輩はここに居て、ボクもここに居る。そうでしょう?」目を丸くした彼は、貴方と居ると調子が狂います、と苦笑いした。「ボクは楽しいよ!」

【伊鉢】君が変装する時、骨の音がするんだ。実は骨格ごと、体型も変えられるだろう?鉢屋、と嬉しそうに名前を紡ぐ。「君が死んだら身体を頂戴」「お断りします」どうして鉢屋の秘密を暴く真似ができようか。「つれないね」「当然です」「諦めないけどさ」六年生で最も底が知れないのは、この人だ。

【尾鉢】何だ、と鉢屋が言う。「だってお前口説いたら照れて逃げるだろ」腕を押さえ付けた俺は唇を尖らせた。「恥ずかしい奴だな!」「雷蔵とはいちゃいちゃするじゃん!」「何が悪い!」「俺が恋人!」鉢屋は言葉に詰まって、雷蔵にはむらむらしないがお前にはするだろ!と投げやりに叫ぶ。まじか。

【四のい】滝夜叉丸の涙は長い睫毛に留められて、それは大きな粒になる。簪に付いている飾りなんかよりきらきら光って、ずっとずっと綺麗だ。「たきー、綺麗だけどあんまり泣いたら目が溶けちゃうよ」「そうなったらお前の所為だぞ喜八郎!」休みを含む丸二日、穴を掘っていた。心配してくれたらしい。

【尾鉢】鉢屋は吸血鬼の格好をして現れた。「何なのお前野生の鉢屋なの…」「トリックオアトリート、だ」いつもより心なしか生き生きしている。お菓子はないと言えば所謂キスの雨。額から始まって徐々に下へ。唇の前で止まって、鉢屋は焦らす様に笑う。ちゅ、とリップ音。ああもう、エロいんだよお前!

【七鉢】好きなら好きだと、言ってしまえばいい。それなのに自分の内に抱え込んで、拒絶されるのを恐れて小さくなって。「私はお前が好きだけど」「その冗談笑えませんよ」「嘘は吐かんさ、私は嘘が巧くない」「私は、嫌い、です」思わず笑う。「お前も嘘が下手だなぁ!」そうだ、嬉し泣きもしていい!

【庄鉢庄】この手は君を裏切り傷つける刃であることを忘れないで欲しい、と鉢屋先輩が低い声で囁く。それだけは忘れないで。大丈夫です、と僕は答える。だってその手は、僕を導いてくれる手ですもの。血塗れになったって極楽に行けなくたっていいんです。貴方がくれるなら、僕は裏切りだって愛おしい。

【尾鉢】肉まん二つ、と注文した三郎が思い出したように言う。「今日で人類は滅亡らしいな」「へぇーじゃあキスする?」「阿呆。今したら本当に滅亡しそうだし嫌だ」「滅亡して欲しくないんだ?」「だってお前と居られなくなるだろ」ばぁか、と三郎が笑う。「それもそっか」肉まんを頬張る。美味しい。

【いすタカ】タカ丸さんと喧嘩した。家の店にいっぱい予約が入っちゃった、と。一緒に町に出かける約束をしてたのに。僕よりお店の方が大事なんでしょう、と僕が言ったらタカ丸さんは傷ついた目をして何も言わずに目を伏せた。僕は走って逃げて、部屋でずっと泣いていた。ああ、庄ちゃんが帰って来る。

【数さこ】緑の装束が僕の目の前にあった。「ねぇ左近」僕の頬に先輩の手が触れる。「僕、左近のことが好きだよ」眩しそうに目を細めて、笑う。触れられたところから熱くなる。「あ、」うまく息ができない、どうしよう、どうしよう。「ね、左近は?僕のこと好き?」今日こそちゃんと言えるだろうか。

【学級】「「おかしくなるくらい悪戯するぞ!」」後輩二人が口を揃えて爆弾を落とした。「ちょっ、二人共その言い間違いはやばいww」勘右衛門は腹を抱えてのた打ち回っている。彦四郎が照れて固まったのと同時、庄左ヱ門が「わざとですが」と応えた。「えっ」「鉢屋照れないで俺も照れちゃうから!」

【いすタカ】お嫁さんになって下さい、と伊助君が僕に笑う。「僕がなったら女の子のお嫁さんが来てくれないよ?」「構いません」「子供だって」「養子があります」きらきら瞳を輝かせて。「タカ丸さんが構わないなら、僕と添い遂げて下さい!」「…はい」ああもう、この子には本当に敵わない!

【金+黒】「金吾、具合はどう?」「…庄左?」天井が見えた。「風邪ひいたんだよ、無理するから。喜三太は隔離して僕の部屋」は組は殆んど皆風邪だけどね、と級長は笑う。「目を瞑って」額に当てられた掌が冷たく心地よかった。「うん、良い子」鉢屋先輩の口癖うつってるな、とぼんやりと思った。

【尾鉢】「逃げるなよ、鉢屋」「…逃げねーよ」「返事して欲しい訳じゃないよ。でもちゃんと聞いてほしいんだ。信じて欲しい。俺はお前と、ずっと一緒に居たいと思ってるって」お前は逃げるのが巧いけど、俺は捕まえるのが得意なんだ。逃げ道を残してやるような余裕は、俺にはない。知ってるだろ?

【学級】「茶菓子の準備は終わったか?」「勿論。そっちは?」「問題なし。抹茶も無事調達!」いつもの庵の中で、後輩達は寄り添って眠っていた。机に硯と墨が出されたままだ。「……うちの子たち可愛過ぎない?」「全くだ」寝息を立てる二人の周りを片付けて、お菓子を並べる。さあ起こそうか!


 

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2011/11/02 20:12 | RKRN(月ろぐ)

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