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2024/09/29 10:34 |
らしくもなく願ってる【ジャンベル】
どうかこの今日限りの幸せが、永遠に続きますようにと。そんなこと、叶わないと分かっているくせに。
●12巻までのネタバレ注意●

特に理由のないえろがジャンベルを襲う―――!!
大好きな方へのお返しとして!




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僕には分かっている。こんな幸せ続きはしない。この幸せは、僕が壊すんだから。



とうとう当番制になった僕の隣のベッドだけど、今日の当番はジャンらしい。
訓練で疲れているから、皆の眠りは深い。そうでありますように。ごそごそと近付いたジャンと一緒に布団を被っているので、少しだけ息苦しい。ジャンは小鳥が啄むように唇を食む。僕より小さいけど、そこまで小柄なわけじゃないから、当然重たい。
「…………くすぐったいよ、ジャン」
首筋にかかる吐息がくすぐったくて笑っていたら舌先が首筋の静脈をたどり、鎖骨に辿り着いた。歯を立てて、二度目は少しだけ強く。服を着れば分からないぎりぎりのラインにキスが散りばめられていく。ジャンの鳶色の瞳が暗いのにちらちらと光る。雲行きが怪しくなってきた。
「ふ、あ」
きゅっと胸の尖りを摘まれて、自分の口から勝手に漏れる、何とも間抜けな嬌声。ジャンに体を預けて浸る快楽。消灯時間を過ぎているから、最下段に設置されたランプの灯りはすでに一番小さくされていて、部屋の中でも最上段のベッド以外は薄明るい闇に包まれている。捲り上げられたシャツと太腿あたりまでずり下ろされた寝間着。何もかもが中途半端で、全然ロマンチックでも何でもなくて、だからこそ得る興奮は、少し後ろめたい。
「ちょっと、ジャン、やめて」
「まだ胸だけだぞ」
一つ下の恋人は、僕の言葉を全く意に介さない。
「ん、あっ」
「こっち、涎だらだら」
耳の後ろにぴたりと張り付いた唇から、僕を責めるジャンの低い声。晒されただけで触れられていない、なのにすっかり天を向く性器の先から、透明な粘液が玉になって零れ落ちる。
「ひゃっ、や……っ」
胸を弄るばかりの指が、そろりと腹を撫でながら下がる一瞬に、どうしても期待が膨らんでしまう。触れて、と心の中で唱えた言葉が分かるはずもないのだけど、ジャンの手は内腿をさり気なく撫でるだけ。
「う、ん……っ」
焦れったさにくらくらと熱を上げ、高まる性感が嫌だ。あとちょっとなのに、足りない刺激はそれでも甘くて切ない。
「んんっ、あっ、あ……」
ジャンの指は胸の色づいた部分を外れ、その周囲をくるくると円を描いて滑る。更に焦らすつもりなのかと、眉根を寄せた僕を慰めるように、ジャンは僕のうなじを熱い舌で優しく舐め上げた。君の所為なのに。
「ひゃうっ……」
うなじは、だめだ。ぞくぞくと、背筋を這い上がる疼き。ぶるりと震えながら首を伸ばす。くっと前に張った胸。横に逸れていたジャンの指が、再び、固く膨れた乳首を強く摘んだ。
「やっ、あっ」
くりくりと捏ね回される。僕の胸はすっかり快楽を得る為だけの存在になってしまったみたいだ。指で小さく引っかかれた瞬間、自然と開きっぱなしの脚の間にある性器も、一人でびくりと震えていた。
「……っ、ん、あっ、やっ」
本当に、あとちょっと。胸だけでこんなに気持ちが良くなってしまった自分が恨めしい。胸に浮かんでは、快楽に消される小さな感情の波で、泣きそうになる。
「出ちまいそうだな、下」
だから、誰の所為だと、思ってるんだよ。言いたいことは言葉にならなかった。それどころではなかったからだ。
「ひゃっ、あっ、……っ!」
ぎゅうっと強く抓られて、痛いのに、気持ち良い。指先まで駆け抜ける刺激に、腰が浮いてしまう。

「出ようぜ」
相手を間違っているんじゃないかと思うくらいに優しくからめられた指先が、熱い。

「……っ、あっ、んん……ッ」
刺激に跳ねる僕の身体を、ジャンが後ろから圧し掛かって押さえつける。僕は低い位置にある洗面台を掴み、潰されそうな下肢を守るのに精一杯だ。
「お前の身体、良い匂いがする」
「ひっ……そんなわけないだろ、同じものを使ってるんだからっ」
べろりと、うなじを舐められる。熱い舌はそのまま、背骨の隆起を辿ってゆっくりと下ってゆく。分かってるよそんなん、とか、しゃべりながら舌で人の背骨をなぞるのはやめてほしい。
「う……、ん……っ、あっ……」
熱く湿った息を吐きながら、僕は身を捩った。
「は……あ……」
薄く開いた目に映る鏡。僕は肌の色が濃いけれど、それに負けないくらい色付いた乳首に宛がわれるジャンの白い指。
「……うっ、んん……っ」
見ていられなくて俯きながら、僕はこっそりと、洗面台に押し付けていた腰をささやかに浮かした。と、背後にくっついているジャンの腰に尻を押し付けることになってしまって、結局は落ち着かない。こんな格好じゃ誰にも何も言い訳できない。分かっているからこそ、興奮してしまうのかもしれない。
「あっ、ジャン……っ、もう、明日、早いし」
「そんなん俺もだ」
「でも……っ、うぁ……」
腰を押さえていた腕が上がり、空いている側の乳首をぎゅうと摘まれる。それも痛くて、僕は唇を噛んでいやいやと首を振った。
「う……っ、ひう、ん、ひゃっ……」
すると、ジャンの指はぐにぐにと押しつぶすような動きを止めて、今度は膨らんだ尖りの周りを指先で撫で始めた。
「……はあ、んん……っ、あ……っ」
少し、物足りなさを感じてしまうくらいの、優しい愛撫。片方は焦れったく、もう片方は熱く痺れるような刺激に、混乱する僕の膝はかくりと力を抜いて折れた。
「うお」
ジャンが、前に倒れそうになる僕を抱きとめる。重いだろうに。解放され、ほっと息を吐く暇も無く、ジャンは器用に僕の身体を反転させると洗面台に寄り掛からせた。
「……じゃん?」
ジャンの手に従順になり、僕は洗面台に腰掛ける。少し高めに設置された男子寮の洗面台は、硬く冷たく、僕でさえ座ると爪先がぎりぎり床に触れている高さだ。何も言わずただ笑って、ジャンは僕の胸に顔を埋めた。
「ん……っ」
やや盛り上がる胸筋の間、胸の間の骨に口付けを落としてから、唇を滑らせる。散々虐められた乳首に、ジャンの熱い舌の湿った切っ先が触れた。
「あ……、ん……っ」
ちゅ、と音を立ててジャンは僕のそれを吸う。尖りをちろちろと舐められる。気持ちよくて、ぴん、と足を伸ばして上体を反らすと、舌を覗かせたジャンはころころと笑い声を零した。ああ、やっぱり僕はジャンの笑った顔が好きだなあ、と思う。
「ん……っ、あぅ、……ひゃ……っ」
ジャンは口を開き、ゆっくりと乳首に優しく噛み付いた。感触を楽しむかのように、かぷかぷと噛まれる。僕は腕を上げてジャンの頭に回した。
「……ああ?」
「……う、もっと……あっ」
僕が素直に頷いた分だけ、ジャンは優しく僕を甘やかす。君が僕を甘やかすから、僕は我が儘になっていくばっかりだ。
「あぅっ……、いい、……ん、もうちょっと、強く噛んで……っ、ひああっ」
さっさと眠りたい、という気持ちはもうどこかへ行ってしまったらしい。今は、ただ、気持ちよくなりたくて、僕は疼く腰を揺らしジャンの唇に胸を押し付けた。
「あっ、んん……っ、……はぁ、も……、ジャン……」
ジャンの背中のシャツを引っ張って、ジャンに顔を上げさせる。彼は至極愉快そうな表情と声で「出そうか?」と、唇を唾液にてらてらと光らせたまま訊ねるので、僕は頷く。
「そうか」
ジャンは短くそう言って、顔を沈めてしまった。
「あ……っ」
再び、達するには物足りない、柔らかいだけの刺激に襲われる。ジャンの頭に顔を乗せて、僕は喘いだ。ジャンの柔らかい紅茶色の髪、汗ばんだ皮膚から香る匂いに、部屋から出るとき適当に身に付けた下着にじわりと先走りが滲む。腰を中心に広がる疼きでさざめき立つ肌は、更に敏感さを増して、焦れったい刺激を拾う。乳首を唇で挟んだまま、ちゅうちゅうと加減して乳首を吸われる。幼い子どものような仕草と上目遣いの破壊力に、決定的な強い刺激を与えられないまま、熱を吐き出せない性器はずきりと痛んだ。そこから、とろりと零れる先走りが会陰を伝い、後ろの穴まで垂れているのが、見なくても感覚で分かった。気持ち悪い。きもちいい。もっと。今日限りの幸せでもいい。

「……ねえ、ジャン、おねがい」



【このあと滅茶苦茶セックスした!】





※出来ごころです一度やってみたかったんです


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2014/04/08 01:11 | 進撃(SS)

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