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2024/07/06 05:33 |
2011・11月
ついったーのお題やら、話していて盛り上がったものやら。
掘り下げたいものも相変わらずいくつか。診断が素敵過ぎて色々とやらかしています。
鉢屋中心にごった。





拍手[2回]




【庄鉢庄】抑えきれる程度の想いだったら良かった。いつものように存在さえなかったことに出来るはずだった。それが出来るからこその、天才だった。「出来ないんだよなあ…」「どうされました?」「きみだけ限定、特別って話さ、庄ちゃん」そうですか、と後輩は涼やかに答える。「相変わらず冷静ね!」

【庄鉢庄】「庄ちゃん、一生のお願いがあります」鉢屋先輩は六年生になった僕の前に正座した。「何なりと」「私のことまで、背負込まないで下さい」重たい荷物だから持つんでしょう、と僕は思ったことを言った。「先輩くらい抱え込んだって、僕は死にませんよ」先輩は目を伏せる。仄かに耳が赤かった。

【逆転庄鉢庄】黒木先輩は膝を折って私の前に屈んだ。「ずっと見てたの、バレちゃった?」悪戯が成功したときのように笑って。顔がかあっと熱くなった。「いえ」「それとも、三郎が僕を見てた?」恥ずかしいので俯いたまま首を振るとそう、と残念そうに彼は呟いた。「そうだったら嬉しいのにな」ああ。

【庄鉢庄】「紅葉みたいなおててだったのにねえ」僕の手に触れながら鉢屋先輩は呟く。「何でこんなに大きくなっちゃったんだろう!」「おや、大きな僕の手はお嫌いですか」「ん?いや、それが君なら何だって好きだが」揶揄したつもりが予想外の切り返しをされた。「あれ、庄ちゃん照れてる?珍しい!」

【仙鉢】真綿で包むように、それでいて逃れられないようにされている自覚がある。嫌ではないのだ、嫌がってみせるけれど。所謂そういうお誘いと云うやつを拒否し続けて、今更どうしたらいいのか分からない。「せんぱい」私は彼の袖を掴み、俯いたまま宣言する。「…する」先輩は嬉しそうに笑った。

【文鉢】「…そんな不安がるようなことはしない」つもりだ。続きは心の中で言う。壁際に追い詰めて言う台詞ではないかもしれない、と文次郎は自分で思った。いつも生意気な後輩はこちらを睨みつけたまま嘘だ、と呟く。そのままぼろぼろと涙が落ちて、嗚咽を漏らして泣き始めた。これは、どうすべきだ。

【庄鉢庄】貴方の声が耳に残っている。庄ちゃん。いつものように僕の名前を呼ぶ声。もう来ない、そう言ってから冗談だよ、また直に会いに来るさと笑って。貴方は結局一度も学園に来てはくれなかった。あの人はたぶん、僕の気持ちを一番恐れていた。でももう逃がしてはあげられないのだ。本能に、従え。

【双忍】今まで一人で困ることなど何もなかったのだ。「三郎が居たら僕、どこまでもいけるね」そうやって雷蔵は嬉しそうに笑う。「私はずっと一人だったんだ」「一人じゃないよ。二人ぼっちでいいじゃない」雷蔵のそれが私の手を握る。「三郎と僕で二人ぼっち。ね?」ああ。「君が一緒ならそれもいい」

【庄鉢庄】「庄ちゃんちゅーしよう!」隣の彦四郎が凍りついた。しません、素早く答えた僕の言葉で話題は強制終了されかける。「えっなんで?!」「何ででもです」「庄ちゃんのほっぺみてたらね、こう蒸し立てのお饅頭を思い出して」「ではお饅頭とどうぞ」「私は庄ちゃんがいいの!」ああ困ったひと!

【庄鉢】良いお天気ですねえ、と僕が言うと全くだ、と鉢屋先輩が返した。隣に寄り添う。「予復習はもう良いのかい?」「先輩とお昼寝を優先します。こんなに良いお天気ですもの」それは嬉しいな、と先輩の指が僕のそれに絡む。暖かい。「……しーっ」「二人共寝ちゃってますね」「俺たちも寝ちゃおう」

【綾+鉢】「お前は穴掘りが好きだから、死んだ私を見つけてもきちんと埋めてくれそうだな」本当に野垂れ死にしそうな先輩が言う。「先輩が言うと冗談になりません」知らない間に居なくなってしまいそうな、猫のような人。「殺されても、お前が埋めてくれるなら悪くない」ああ、また楽しそうに笑って。

【尾鉢】きれい、と勘右衛門は言う。「鉢屋はきれいだねえ」何を言う気味が悪い、横目で見やれば毒々しい緋色の造花が映り込んだ。「本当のことなのに」「お前も私も、徒花としては美しいだろうよ」散りも出来ない偽物の。肩を指がなぞって「でもそこが好きなんでしょ?」と笑う。全く、性質の悪い花!

【庄鉢庄】「鉢屋先輩。良いお酒を買うときは、一週間前までに要相談と申し上げたはずです」「覚えてるさ、庄ちゃんの言ったことだからね!」仄かに頬は赤く、ふにゃふにゃと僕に笑う。「私は君を愛しているので!」ふふん、と自慢げに胸を張る。恥ずかしい台詞禁止って言ったの、貴方じゃないですか!

【文鉢】別に、と鉢屋は口角をあげた。私でも雷蔵でも構いやしないでしょう?分からないってのはそういうことですよ。くそ生意気なと思うものの、事実俺には見分けがつかない。潮江先輩は妙なところで神経質ですねえ。(確かにその通りだが、俺には、お前たちが一人になりたがっているように、見える)

【伊鉢】うん、と不運で有名な先輩は私の頭を撫でて頷く。「僕やっぱり鉢屋の頭蓋骨好きだ」「嬉しくも何ともないんですが」というか、骨だけか。頭蓋骨限定なのか。そう思っても言えやしないわけで。「大丈夫、まだ動いてる鉢屋の方が好き」嬉しそうに笑う。くるくる表情変わって、凄く可愛いからさ!

【尾鉢】「どうして伸ばされた指をしゃぶる!」やめろ、と頬をつついたのは自分のくせに鉢屋は早々に身体を引く。「好きにしていいってことかと思って」「そんなわけあるか!」俺が指を伸ばすと抓られた。「つれないのー」「それで結構」変装に使う大事な指なんだから、悪戯しないように躾けないとね!

【綾タカ】タカ丸さん、と名前を呼べばなあに、と答えてくれる。もう嫌なのだ、このままなんて。僕は、気付いてほしい。指を絡めて目を見つめる。「喜八郎くん?」明るい色の瞳が美しい。「あなたが大好き、ですよ」「えぇっ」引っ繰り返った声を出して「ありがとう」と付け加えた。…さあ、お返事は?

【庄鉢庄】「ね、庄ちゃん。したい」頬に手を当てて囁く。「…どうしてですか?」冷静な子だ、なかなか流されてくれない。「とくべつなことだから。だめ?」「先輩は、今、僕のこと冷静だと思われてるでしょうけど」心臓が跳ねた。「そんなこと言われて冷静なら、恋じゃないです」ああ確かに真っ赤だ!

【庄鉢】貴方は僕の大切な人ですから、と低い声に囁かれて身体の芯が痺れた。恥ずかしい。頭を撫でられて、それが全然嫌じゃない。あの頃は私が撫でてあげてたのに!「…うう、庄ちゃんのバカ」ぺし、照隠しに叩いた腕があの頃よりずっと大きくて。「ばか」額に優しく唇が下りてきて、私は目を瞑った。

【鉢庄】屈んだ彼の唇に自分の唇をほんのり重ね、重ねたままで「鉢屋先輩」と言ってみた。彼も同じように、「庄ちゃん」と唇を合わせたまま言った。「このままだと私たち恋仲になってしまうよ、庄ちゃん」楽しそうにくつりと笑って、先輩は僕の唇をぺろりと舐める。「いいの?」「勿論。覚悟の上です」

【鉢庄】先輩が傍に居るのを確かめる。「ずっと一緒に、居られるでしょうか」「居られるよ」「本当に?」「本当に。だからお茶、飲んでしまいな」「はい」「それでさ、ちょっと眠りなさい。膝貸しといてあげるから」「はい」「おいていったり、しないから」はい、と僕は返事をして目を閉じた。大好き。

【庄鉢】自分の命よりも大切な、愛しいものが欲しかった。庄ちゃん。私の大事な大事な愛しい子。「私を離さないでって言ったら、きっとあの子は喜んで一緒に引きずられて、死んじゃうからさ」自己中と罵られても構わない、と鉢屋三郎は笑う。あの子が気付かないうちに遠く離れて幸せになってもらうの。

【庄鉢】いつの間にやって来たのやら、五年の教室に後輩が居た。私が雷蔵に膝枕を強請り、腹の辺りに抱きついている最中に、だ。「ね、それ、僕にもして下さい」庄左ヱ門は愛らしい声で言う。書類を胸に抱え、慌てて座り直した私を見詰めて。「…ええと、膝枕?」「お強請りです」…この子ときたら!

【雷+鉢】「好きな人には好きって言わないと、伝わらないよ」「伝わらないで欲しいんだから、言うつもりはない」これからも、と三郎は言い切る。「後悔しない?」「しない。これでいい」今のままで十分だからと嘯く声に、それでもあの子はこいつの壁を完膚無き迄にぶち壊してくれるのだろう、と思う。

【文鉢】「寒い寒い死んじゃうかもしれない」鉢屋が騒いでいる。俺より重装備なのだがそんなに寒いのか。マフラーに埋もれている。「鉢屋」コートを肌蹴て名前を呼ぶと、大人しく包まった。珍しい。「……先輩、惚れ直しました」小さな声で常は生意気な後輩が囁く。……これだから冬は嫌いになれない。

【雷鉢】するりと三郎の手が僕の頬に触れた。灯した光が眩しかったかと見つめれば雷蔵、と密やかに名前を呼ばれる。「冬の独り寝は寂しいのだけど」瞳が妖しく光る。「…それ、誘ってる?」「君はどう思う」「希望的観測で、誘ってる」目を合わせてくすくすと笑う。「ちょっと待って、明りを消すから」

【尾鉢】「ひどいなあ、鉢屋は。こんなに俺は好きって言ってるのに」鉢屋は首を振る。「お前、心の底から好きって言ったことあるか?」「…俺が誠実じゃないって?」言い当てられてどきりとする。「お前が本気でないうちは応えるつもりはない」俺が本気になったら、俺のものになってくれる?違うだろ。

【竹鉢】「三郎、ちゅーしよう!」絶対零度の視線で断る、と三郎が言う。「なんでー!」「酔っ払いとは口吸いしない。酒臭い」さぶろー、と哀れっぽく呼び掛ける。三郎は答えない。「ハチ」細い人差し指がぴん、と俺の前に立てられた。「だーめ。我慢」そんなこと言われて我慢できるはずが、なかった。

「なあ、女の子に『可愛い』って言い続けたら本当に可愛くなるらしいぜ!」「…それって、女の子だけなの?」「え?」「お前、可愛いね」「何の話だ」「とぼける鉢屋も可愛い」「だから何の話だ」「マジで可愛い…」「やめろ…」「嫌がる姿も可愛いなあ…」「やめろ!」尾鉢で考えて萌える簡単なお仕事!



 

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2011/12/02 00:13 | RKRN(月ろぐ)

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