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2024/07/01 18:39 |
2013・5月
今月も鉢屋中心に、つめつめ。鉢受けが多め。
ふぉろわさんのお好きなCPとか、お受けしたリクエストとか。

五年月間に耐えられるはずがなかったのだ 結局色々と書きました。楽しかったです。

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【現代転生雷鉢】この平和な現代、南蛮の言葉も多い。百年の恋も冷める、という言葉もあるらしい。「三郎、僕のこと、迷い癖があるけど嫌いにならない?」雷蔵は心配そうに私に笑う。嫌いな一面など。「まさか!」百年の恋だとかいうけれど、私のは百年どころじゃないんだな、これが!

【五い】素直に信じればいいものを、生半可に頭が良いばっかりに、考えてしまう。真意はなに。俺はお前を信じても良いの。だけど信じてみたいと思う俺の、君の為なら死ねるという愚かさを、傲慢さを、許してください。隣に居させてください。あのね、兵助、俺はお前が大好きだよ!

【竹鉢】三郎の匂いがする、と言えば兵助の顔をした三郎に嫌な顔をされた。雷蔵の顔へ。「何だよー」「人がどれだけ苦労して匂い消してると思ってんだお前は」そんなことを言われても、分かるものは分かる。「俺、三郎の匂い好きだぞ」「うるさい馬鹿、そういう問題じゃない!」

【七鉢】鉢屋は逃げるのがうまいなあ。平気な顔をして息一つ切らさない。全力の私に追い付いて壁際に追い込んでおいて、何を言うんだろうかこの人は。「私は、逃がしてあげられないけどね」熱い手が首の後ろに回って、固定される。もう動けない。「は、望むところ、ですよ、せんぱい」

【文鉢】鉢屋が面倒臭い後輩なのは、自分に自信が持てないからだ。自分の実力に見合うだけの自信を持てないから、先に進めない。その一歩が。ばかばかしい、と一蹴すれば困ったように笑った。「お前は今のままでも十分だ」「また、そうやって私を甘やかすんですから。潮江先輩は」

【鉢雷鉢】懺悔するように頭を垂れて好きだ、と、彼は言った。「三郎が好きだよ。ごめんね」なぜ君が謝るんだ。分からない。分かりたくない。「雷蔵、私、君のことが好きで」そこまで言ったところで、目が覚めた。雷蔵の顔が、目の前にあった。「……きいてた?」「聞いちゃった」何だこれ恥ずかしい!

【くくタカと四年】先輩からすれば好きだけじゃだめなのでしょうけど、好きじゃなかったら、何も乗り越えられないでしょう?だから、あの人と出会ったこと後悔しないでください。俺の好きな人の同級生たちはそう言って笑った。タカ丸さんを幸せにしないと承知しませんからね!

【雷鉢】「恋じゃないよ」雷蔵は言い切った。目の前の景色がぐらぐら揺れる。成程、君が私に伝えてくれたそれは、恋ではなかったのか。君の気持ちはどれも綺麗で私は勘違いしていた。「伝えるまでが恋で、伝えてからが愛でしょう?僕はそう思ってたんだけど。だから、僕のこの気持ちはきっと、愛だよ」

【鉢こへ】守りたいんじゃなくて、そんなのは嘘で、本当は壊したいんじゃないかって。そんなことを考える自分が、嫌です。一気に吐き出してしまえば思いの外あっさりと言えた。本人に言うようなことではないのだけど、七松先輩はそうか、と頷いてころころと笑った。私は簡単に壊れないから、大丈夫だ!

【鉢こへ】好きだから食べたいの。いけない?そう言って、私の指を甘噛みした七松先輩は首を傾げた。いけなくはありませんとも。むしろ光栄ですとも。そう言いたかったが、残念ながら、私は不意打ちに耐性がなかった。冗談を返すような余裕も皆無だった。選択肢は、逃げること。「な、んだ、あのひと」

【食満竹】強くなりたいって思うんです。困難や苦しいことに耐えられるような、そんな強い人に。でも人は、一人で頑張れるほど強くはないでしょう?だから、そのとき貴方が俺の隣にいてくれたら良いなと思いました。それと同じくらい、俺も貴方の隣にありたい。食満先輩、俺を貰ってくださいませんか。

【鉢雷】「どうして笑うんだよ」雷蔵は頬を膨らませる。「君は嘘が下手だなあ」冗談にもならない嘘。「嘘は短いが良いよ、脚色の多い嘘は信用が下がる」本当に、短いほどよい。それだけで誰かを信じさせることができるならば。「不破雷蔵あるところ鉢屋三郎ありさ」「……それ、嘘にはさせないからな」

【タカ鉢】王様ゲームなんて嫌いだ。誰だこんなことを言い出したのは、と思う。私だった。言わないでおこう。口吸いの命令がピンポイントで当たるなんて運がない。困った。年は一つ上、学年は一つ下の人。気付いたら背中が壁に押しつけられていた。逃げないで、という静かな声と一緒に、吐息が絡んだ。

【綾勘】記憶をなくしました。どうやら僕は穴を掘るのが得意だそうで、やたら心配する同室は僕にしきりに大丈夫かと問い質しました。何と言うことはない、生活するには困らないんだと答えながら、僕は大好きな人の瞳を探していました。あの人はどこだろう。他は何も要らないのに。

【雷鉢】私の好きな人はすぐ傍にいて、声を掛ければ振り返ってくれて、私が手を伸ばせば手を繋げる距離にいる。君は近くにいるけど、君は何故だか遠いよ。話していたい。傍にいたい。君を愛したいです。誰かを愛するってこんなに難しいものなんだろうか。私が下手くそなだけなんだろうか。ねえ、雷蔵。

【雷鉢】「私は君が居ないと生きられないと思っていた。今では、私を生かせるのは私自身だけだと知っている。でもね」三郎はそっと息を吐いた。「君が居てくれると心があったかくなるんだ。私は幸せに生きられるんだよ。君もそうであれば嬉しい」馬鹿だなあ三郎、そんなのは愚問だよ。

【雷鉢雷】三郎は、甘い。どういう甘いかと言えば(勿論三郎が僕を甘やかしたがるのはいつものことだけど)、物理的に、甘い。例えば重ねた唇が。舌を這わせた首筋が、あるいは噛んだ肩が。隣で眠る君の手を取り、そっと咥える。「……雷蔵?」声は耳で溶ける媚薬のようで。ほら、やっぱり、君は甘い。

【庄鉢】だって好きなんですもの。と、可愛い後輩はこちらを見上げた。「一緒に居たいだけですよ、他に理由が要りますか」要らないよ、と即答出来たら良かった。年や経験を重ねた分私は君よりうんと臆病で、不器用で、うまく気持ちを伝えることができなくなってしまっていた。「そうだと、いいな」

【利鉢】君は、と口に出した言葉の響きは余りにも薄っぺらかった。「変装が上手だね。プロ忍だってそれだけ巧い人は少ない」少年は嬉しそうに笑う。好きな子に好かれたい、という浅はかな考え。気の効いたことも言えないし、そもそもあまり会えないし、私は一体君に何を伝えられるだろうか。

【利鉢】君は、と口に出した言葉の響きは余りにも薄っぺらかった。「変装が上手だね。プロ忍だってそれだけ巧い人は少ない」少年は嬉しそうに笑う。好きな子に好かれたい、という浅はかな考え。気の効いたことも言えないし、そもそもあまり会えないし、私は一体君に何を伝えられるだろうか。

【左富】作兵衛は命の使い方が上手なんだな。だからそんなに綺麗に笑うんだ。左門が俺を見てあまり嬉しそうに笑うから、つられて一緒に笑ってしまった。お前のがよっぽど綺麗に笑う。左門の笑顔は気持ちが周りに溢れるような笑顔だ。「俺はお前と過ごして命を使うときが一等好きだな」


 

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2013/05/31 23:59 | RKRN(月ろぐ)

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